悪夢
2011年9月24日 4:08 PM
ここ数日、体調があまり良くなく、不整脈も出ていたので、怒りや感情の変化など過敏に反応してしまう。
東京に出てきて、いつからか、僕は悪夢を見るようになっていた。
心身ともに疲れていたのだろうか。
金縛りや人影を見たり、大きな音が聞こえたり、それは寝ている時に起こっていた現象だった。
目覚めると息が苦しく、心臓が口から出るくらいに激しく鼓動し、心臓が痛いくらいに苦しい状態。
それが僕の悪夢。
一番の悪夢は、寝ている部屋の中で、寝ている僕の視覚の中に、死んでいった人が出てくる。
僕は錯覚する。死んでいなくて生きているんだと、その出てきた人に聞く。
その人は何も話さない。そして、僕の方へと近づいてくる。恐怖をまとって。
そして、僕は叫んだり、手を振り払ったりして目覚めるのだ。
もうその時は心臓は痛いくらいに、とても速く鼓動しているのだ。
僕は目覚めた時に思う。心臓発作でいつかはこの悪夢から目覚めずにこの世を去るのではないかと。
ただ、16年前にルナが家に来てから、この悪夢は収まった。
金縛りにかかることもなければ、死んでいった人が怖ろしく夢には出ては来ない。
猫は、悪夢から守ってくれると聞いたことがある。
それが、1年半前ルナは亡くなった。
その後、また僕は悪夢を見ていた。
叫んで目覚める時もある。腕を振り払いベッドの角に腕を打ち付けて目覚める事もある。
目覚めたらまた僕の心臓は痛いのだ。
年に何度かは、不整脈が出ることがあった。
でもその時は、ものの数分で収まっていたのに。
数日前、2日ほど不整脈が続いた。そんなときに悪夢を見たら僕はどうなるのだろう。
ルナの葬式の時に、小さな遺骨をロケットに入れてもらった。
そのロケットは僕の一番のお守りとしていつも持ち歩いている。
寝る時にそのロケットを握りしめて寝ている。
ルナが側に居て、悪夢から守ってくれていると思えるからだ。
これが僕の見る悪夢だ。
この悪夢を見ないようにならないのだろうか。