Noと言える人間になろう

この一年、僕は与えられたものを完璧に出来るように努力した。

僕はもともと以前勤めていた会社でも、何処でもそうだったのだが、「出来ない」と言う事が嫌いだった。
「出来ない」は、自分の評価を下げる言葉だと思い込んでいる。
「出来ない」は、自分の努力を失う言葉だと思っている。

「出来ない」事は恥であり、言ってはいけない言葉だと思っていたのだ。

だから、「出来ない」なんて軽はずみで言う事なんか無い。
たとえ出来なくても、僕は出来るように努力をしていた。
「出来る」という魔法の言葉を自分に何度も何度も繰り返して。

会社を創ったのなら、「出来ない」なんて言ってはいけない。
「出来ない」事が増えていったら、僕らの選択肢は少なくっていくのだから。
だから、今まで通り、「出来ない」ものは「出来る」まで努力し、絶対に何が何でも完成させてきたのだ。

だが、僕は「No」も必要なのだと言い続けている。
「出来ない」のなら無理して努力するのもいいが、その時間を無駄にしないために考える事も必要なのだ。
もともと「出来る」人に頼めば良いのだが、僕のプライドが許さないであろう。
独立前までは、ずっとずっとそう思っていたのだ。

会社を設立した時に僕は誓っている。
独立した時に誓っている。
僕とともに来てくれた者が現れたときに誓っている。

プライドにこだわっていては何も始まらない。
だから、プライドなどと言い続けずに、僕は素直に「No」と言おう。
そうしたら少しは楽になった。そうしたら自信を持てたのだ。

「No」と言える人間になろう。
きっと、それがトップを目指す最初の一歩なのだろう。

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