過去の栄光

どんな場所にでも衰退は訪れる。
一つの事が長く続くわけなどない。
どんなに流行っていても終わりはくる。

終わりが来てから慌てても、もうどうしようもない。
状況を見極め、幾度となく手を打ち、変化に対応出来なければ、何を今までやってきたのだろうと後悔をする。

残れないのだ。
消えてしまうのだ。

一つが終わるだけで全てが終わるわけではない。
一つが順調な時にまた一つ、一つが廃れる前にまた一つ。
一つが終わった時に、以前廃れたものを作り直して新しい一つとする。

そうやって、衰退と再生を繰り返し、時代とともに歩んでいくのだ。

一つしかないなら危ない話だ。
それが終われば全てが終わってしまう。

どうして何も手を打たなかったのかと後悔しても後の祭り。
いろんな手を打っても駄目だったのなら、スキルと運のなさに諦めよ。

驕れる者久しからず。

過去の栄光として諦める者は、再生はできない。
何も護れない者には再生はない。

「過去の栄光」
淋しくて悲しい言葉だ。
もしも、その言葉にすがっているなら尚更切ない。

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