三回忌

また、この日がやってきた。
忘れる事はできない、三年前の1月1日。
ルナが亡くなった日。

判断を誤らなければ、今も生きていたかもしれない。
家に来た時から、ずっと離れずに可愛がっていたのに、最後に判断を誤って死なせてしまったとは。

あのまま生きていたとしても、体調は良くならなかったかもしれない。
一日、二日、時間を伸ばしただけだったかもしれない。
だが、一日でも長く生きていてほしかったのは、僕の切なる願いだったのだ。

1月1日は、一般には年末年始で里帰りをする。
僕はこの日は家にいなければならない。
ルナの命日だから。

だから、僕が年末年始に、この家からいなくなる事はない。
里帰りで京都に帰る事もない。
きっと、一生。

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