創世記【My History 7】

今の僕を形成しはじめた日々が始まったのは、2003年。

その年までは、僕は責任感などなかった。上手く会社の流れに乗っていればいいと思っていた。
自分以外がどうなろうと良かったのだ。僕に被害が被らなければ。
給料や昇級に関係する人物だけに媚びを売り、良い子を演出して過ごしてきた。

別にそれに物言う人がいても気にしてはいなかった。
流れに乗ってさえすれば安全で守られた世界にいるのだから。

それは大きな間違いだと気づいたのが、2003年。

会社の部署を僕が任され、僕の下に部下が入社し、部署として上司として会社に貢献できるよう頑張ろうと思い始めた。
僕の真似をしてもいいように、僕は精一杯に常識を重んじ、何を聞かれても答えられるように日々勉強し努力し続けた。

聞かれて答えられない。相談されて答えが出ない。仕事でも何でも必ず解決するように陰なりに努力した。
僕が分からなくて、僕が出来ないものなどあってはいけない。
そんな強迫観念に囚われていたが、僕は何度も克服し出来るように努力した。

初めての部下にどう接していいかのか分からない事も多かった。
逆に部下に教えられる事もあった。
今までは社内から出たことはなかったが、クライアントに直接打ち合わせで出向いたりするようにもなった。

僕が出来る範囲以上に、何かに打ち込む事がこの年から始まったのだ。

これが僕のターニングポイントだと思う。

この時がなければ、きっと今の僕はいないだろうし、今の会社もないだろう。
もしかしたら、今一緒に働いている仲間とも出会ってなかっただろうし、未来が変わっていただろう。

どんなドラマティックな展開でも、普通のありふれた展開でも構わないが、
運命や宿命なんてものをこの時僕は感じたのだった。

部下と意思疎通が上手く出来ずに、苦しい立場に立たされた事もあった。
僕の事を怨もうが何しようが守らなければならないもののために、部下を辞めさせた事も何度かあった。

守るべき思想が生まれたのはこの時だっただろう。

2003年から2004年が僕の創世記だ。

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